一頃は「熟女ゲームといえばGuilty」と言うくらい、熟女ゲームが得意だったメーカーによる、「おばちゃん」好きに向けた「おばちゃんエロゲ」です。なぜ熟女ゲームと言わなかったかというと、それまでのGuiltyの熟女ゲームよりもかなり強く「おばちゃん」というキーワドを意識して作られていると強く感じたからです。
2人のメインヒロインは熟れまくったムチムチボディでいい感じに熟れています。そうした外見もそうなのですが、2人の性格や話口調が結構な割合で中年女性である点が協調されています。実際、この2人は自らの事を「おばちゃん」「おばさん」と称する事が多いわけで。
とはいえ、そうしたキャラクターの個性が全て良い方向に向いているかというと、ちょと・・・という部分がなきにしもあらず。リアルな中年女性・性に貧欲となった中年女性を打ち出すあまり、熟女ゲームに求められる、大人の女性ならではの気遣い・優しさ・暖かさ・儚さ・妖艶さ・背徳感といった類のものが薄らいでしまってるように感じられたのです。
実際、同居する事となった弁当屋のおばちゃんは、ちょっとガサツな感じや、下品な感じの部分もあったりして、可愛いとか綺麗とか妖艶という感じがありません。それに対し、呉服屋のおばちゃんは綺麗で品があるように描かれてはいますが、だからといってこちらが愛おしさを抱く程の魅力に溢れているかというと・・・。
キャラクターや舞台設定をある程度リアルな方向に行った事で、エロゲとしてのファンタジーの要素(理想的なエロゲの世界)の構築を難しくしてしまったのかなぁ・・・と感じました。でも、そうした「おばさん」キャラがいいんだよ。そういう「おばさん」ゲームを待ってたんだよ。という人にはヒットする部分がかなりあるかもしれません。