TinkerBell / 淫妖蟲 外伝 ～月白姉妹編 始まりの章～
最近はちょい増えてきたものの主流というには数少なく、
エロ界隈でも結構ありそうでほとんどなかった、異世界帰還物のエロゲーです。
昨今は召喚されての異世界転移で、元の身で異世界に行くことも珍しくないですが、
これは異世界できちんと転生した体で、ちゃんと帰ってきてくれます。
母親だけど別の体なので近親相姦的なエロもOKという抜け道になり、
ありそうでなかったと言う物珍しさに、その手があったかと目から鱗も落ちる設定の巧みさに感心しました。
ですが膨らませそうな内容なのに話自体に起伏は少なく、全体的に小ぢんまりまとまっている印象がありました。
エルフの体で魔法を使える設定も、エロ方面でガンガン変わり種が出せそうで、
結局そこまで目新しい魔法が出てこないというところはちょっと肩透かしました。
何より母親らしい感じがあまりないというところが結構残念でした。
エルフの発情期と言う設定がさらっと出てきていましたが、
それで息子のエロ行為を大した葛藤もなく受け入れるので、バブみはあっても近親的な雰囲気は薄く、
仮に母親設定がない異世界から来た女魔王やお姫様とかでも、同じ内容で問題ないんですよねコレ。
後これは個人的なことですが、顔と言うか目つきも気になりました。
画はすごくうまいのに三白眼気味な目で母親じゃない感がより加速して、どっちかというとさばさばした姉御肌な雰囲気を感じます。
普通のエロゲーとしては抜けるものなのですが、磨けば光る独自のものを持っていながら持ち腐れた感がすごく、
ロープライスの価格帯でなければもう少し色々できたのではないかと、がっかりを超えて悔しくすら思えてしまいます。
設定このままリブート版を作ってほしい位ですが、作画の大原氏は少し前にネットに上げていた画像もSNSアカウントごと全て削除して画業の完全引退を表明し、その一縷の望みも絶たれました。
二つの意味で惜しい作品だなぁという感想が残るゲームでした。
1,540円
