Dark Blue / LiLiM DARKNESS

LiLiM DARKNESS / Dark Blue


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扉の向こうから鼓膜を切り裂くような彼女の慟哭が届く。凍りつく指先、痺れる体、込みあげてくる嘔吐感。焦る思い、湧き上がってくる激情。「絶望」という名の悪夢が俺の体を包み込む。

当方NTRが好きな女性です。ですので、大人向けゲームをたしなむ女性目線でレビューを書かせていただきます。

評価できる点
【ヒロイン全員のスチルが綺麗】
スチルが美麗だと感じました。
ただ、唐突にモザイクありではありますが、スカトロ表現(それも大)が出てくるところがあるので少し驚きました。スチルが豊富でヒロインの表情差分や展開が丁寧に描かれていたので満足できました。

【展開に刺激がある】
唐突にサスペンス要素が盛り込まれるのは興味深かったです。ただ、最近のアダルトゲームでは、ゴア表現を含むものも多く、拷問やリョナに真新しさを感じにくい人もいるかと思います。

もう少しだと感じた点

【ストーリーが薄味】
純愛エンディングは恋仲になるまで全てのヒロインでほぼ同じような内容のストーリーで、少しうんざりすることがありました。
NTRルートもヒロインの処女喪失から快楽堕ちまであまり間が無いので、快楽堕ちのカタルシスが感じられず女性としては共感しにくいところでした。

また、全然目立っていないキャラがいることや特に主人公らの親についてあまり描写されていないことに違和感がありました。(血縁関係がストーリーの肝なのにあまり触られていない…)
犯人も案の定最初から怪しいと考えていた人物でしたし、経験したことがないような重厚なストーリーが味わいたいという方には不向きだと思います。

【システムが貧相】
各キャラ毎にボイスの音量の設定ができるなどのコンフィグがありますが、オートセーブやストーリーチャートは無く、スキップ機能の使いにくさ等、最近のゲームと比べると遊びにくいところがありました。

総評として、絵が綺麗でNTR好きな自分は楽しめる作品でしたが、ストーリーの掘り下げが少し残念だと思いました。
製作者自身もこのゲームは鬱ゲーに近いと言っていたらしいので、鬱展開とNTR好きな人にはおおむねお勧めできます。

3,190円