この作品は主人公である研修医が独学で習得した催眠術を使い、病院に勤める女性たちを好き勝手に犯して性奴隷としてゆくゲームです。登場する女性は3人。若くして未亡人となっているナース。その友人にして医師でもある女性。2人の後輩にあたる若いナースです。催眠術を使って彼女たちを言いなりにし、様々な性奉仕をさせてゆくわけです。
とはいえ、攻略難易度は高くはありません。基本的にコマンド選択型ADVであり、攻略パラメーターなどもないからです。それがこのゲームの良い点であり、物足りなさを感じる点でもありました。というのも、こちらが催眠術を使えば100%効果を発揮してしまうのです。なので、彼女たちを攻略するための醍醐味を味わえるようなものではなかったといいますか・・・。
ストーリー的にはちゃんと段階を踏んでハードなHシーンへ移行してゆきます。それぞれのHシーンもバラエティの富んでおり、尺も十分な長さがあります。絵師「紅葉K」氏が描く女性たちは皆美しく、構図も結構凝っており丁寧に仕事をしているのがわかります。実際、彼女たちが身悶えながら感じているシーンは官能的で、見ているだけで此方の股間が熱くなるのは間違いありません。絵買いしてもいいくらい素晴らしいものがあります。
しかし、あまりにもスムーズに事が運び、リスクが殆ど発生しないわけです。倫理的に問題ある行動をとっているというにもかかわらず、攻略にともなう緊張感・背徳感・征服感が感じられにくかったわけです。決して悪い作品ではないのですが、もうすこしプレイヤーの側を焦らす事によって、催眠凌辱を行う興奮度を高める要素があったら良かったように思います。同社の凌辱系ADV「人妻女教師麗香」のように、完堕ちするまでが長く、十分な達成感・満足感を味わえる作品もあるわけですし。「催眠術モノ」はあまりにも便利な能力であるが故、扱いが難しい面もあるのかもしれませんね。